世界の探偵について

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調査が必要なところに探偵あり!

探偵はどこから生まれたのか?
職業から言えば元々公的の職業、警察だった人がそれを辞めて自分で稼ぎ出したということが歴史にあります。
そして現在もそのような流れは世界の事件がある場所で残っていて、調査が必要なところには私立探偵が存在します。
しかし海を渡ると、探偵でも色々な事柄に同じ点もあれば違う点があり、その違いにビックリさせられます。

例えば、探偵グッズにある カードケースもアメリカの探偵ならではの物です。
ここでは世界の探偵について目を向けてみたいと思います。

日本での調査

t_1日本の探偵は平成19年6月1日に施行された「探偵業法」により警視庁に届出を提出しないと営業が出来なくなりました。
名義貸しの会社などは違反となります。その他、書面の交付や重要事項の説明をすること・秘密の保持であったり、どちらかというと会社・企業側の色が強くなりました。
裏を返すと、それまでは上記のようなことを行わない探偵業者がいたのかということを表している法律です。
警察ほどの地位を与えられていない中、現在の日本の探偵は頭を使い、足を使い日々、日本のどこかで調査をしています。

一方、世界の探偵社は?

t_2日本は調査においては上記のような法律で限度があるのに対して、米国のほとんどの州ではライセンスの取得が必要とされていますが厳正な試験に通り、ライセンスの取得をすればprivate investigatorとして日本より範囲が広く調査を行うことができます。
探偵というよりinvestigator[調査員・捜査員]という意味合いで他にセキュリティの調査関係者やボディーガードと同じようにライセンスの取得を定めている州が多いようです。
他に、日本であれば「このような機材を保持しています」とカメラや録音機器などをホームページに載せていますが、世界の探偵には銃と銃弾を載せている所もあります。
日本でも私立探偵が職務のために銃の所有が許されていた時代もありましたが現在はもちろんNGです。
ズラッと色んな銃弾を載せてアピールというのは少し引いてしまいます。

求める人材

世界では探偵の特集を組んで募集をかけている人材サイトもあります。
そこに必要スキルとして下記のようなことを記載しています。

  • t_3会話や文章でのコミュニケーション能力
  • 優れた観察能力
  • 有能な分析力
  • 法廷で情報を提示する自信
  • 基本的なパソコンスキル
  • 法律の知識
  • 正直さと誠実さ
  • 自主的に動く能力
  • 仕事への論理的な取り組み
  • 忍耐と根気
  • クライアントの悩み(調査結果)に共感が出来る

全部の探偵社がこれらを求めているかと言われると、必要としていない部分もあると思いますが、基本的に日本の探偵、いや日本の社会人に必要な事柄とさほど変わりはないんだなという感じが伺えます。
その中で知識という点では、たとえば米国でのライセンスは州ごとなので州を超えるような調査の場合にお隣の州のライセンス事情についてきちんと把握しておいたり、州ごとの事情を念頭に置いておく必要があります。

仕事内容について

例として記載されていた事柄を引用します。日本語訳を間違えていたら申し訳ありません。

Providing investigative and surveillance services for the client.
依頼者のために調査や監視サービスの仕事を提供する
Conducting investigations for violations of state and federal laws.
州法や連邦法の違反行為の調査を実行する
Participating in raids, searches, manhunts and other operations.
警察の調査や捜索、犯人調査などに加わる。
Performing field surveillance to locate assets, places of employment and the status and residence of a suspect.
犯人の資産、勤務先と地位と容疑者の居住を見つけるために監視を実行すること。
Preparing, organizing and maintaining records, correspondence and reports for court presentation.
法廷でのプレゼンテーションの為の記録、通信とレポートを準備しておくこと。
Working closely and interacting with a client to successfully close a case.
依頼者と密接に交流を持ち、情報交換をして依頼事項を成功に収めること。
Testifying as a witness in trials and hearings as requested by a client.
依頼者よりリクエストがあった際は裁判で証人としてたつこと。

 

上記の仕事内容からinvestigstorの色が強い調査もあれば、上記には書かれていませんが日本と同じように夫婦間のトラブルなどそういったことに対しての調査もありボディーガードに近い仕事もあり、また警察の調査に関わることもあったりと世界の探偵は日本よりも調査内容が広いといったイメージです。
あるブラジルの探偵社では、英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語の話者を用意しているそうです。
ブラジルの言語は223ととても多いため、このような国での特有な措置といったところでしょうか。

世界も日本も

t_4ということで簡単ですが、世界の探偵について見ていきました。
世界ではオンラインで探偵の仕事について学べたり、手広い感じが凄くありました。
現在、探偵になる人は元警察官であったり、元ボディーガードであったり業種として探偵に近い人が多いそうです。
それほど一般の人から遠い職業なのかもしれませんが、その人たちがもう一度、人々を助けることを選んでくれて今日もどこかで誰かが助けられているということには感謝です。